7年目の12M







我が家のブロードバンドはADSLです。
2001年にODNのサービスであるJ-DSLが圏内となり、翌02年に12M化されました。

が!

この12Mサービスというのが使えなさ過ぎました。
リンク速度は3.5Mと距離の割りに申し分ないのですが、とにかくリンクがよく切れる。
オンラインゲームをやってる時などは最悪で、早いと1分くらいで切れます。

いや、切れてないかな?
ゲームの時だけなのですが、リンクは確立してるのに、なぜか通信だけが止まってしまう状態に。
ゲームのために常時回線にしたのに、これでは意味がありません。
12MモデムのDR202を強制的に1.5Mモードで動かしてもみましたが、リンクは安定するものの通信が止まる症状は改善せず、仕方がないので一番最初のモデムTE4000を使い続けることにしました。


そして、数年の月日が流れた…  (我ながら長いな〜、まったく



時は2009年7月中旬。

唐突にリンク速度が落ちました。
それまで安定して1.5Mで繋がっていたのが、なんと224〜128kbpsに!
一時的なものかな〜と、しばらく放っておいたのですが、まったく直る気配なし。
これは参った…



7月27日。

耐えかねて、ODNにメールを出す。
次の日、早速返事が来るものの、まったく当を得ない機械的なメール。
やれリンク速度と実効速度は違うだの、スプリッター外せだの…
そんなことはわかってるっての!ヽ(`Д´)ノ

でもいちおーチェックする。
ああ小心者。

全部チェックしても当然改善しないので、その旨を返信。
ぽちっとな。



7月29日。

返事が来る。

この度お知らせ頂きました内容並びにメールアドレスからでは、お客様のご契約状況や前回のお問い合わせ内容を確認する事が出来かね、適切なご案内を致しかねる状況にございます。


…なんでやねん!

と思ったら、最初に出したメールはメールフォームからだった。
その時はODNのメアドで出したけど、メールソフトで返信するとフリーのメアドで送っちゃうから、わからなくなる模様。

あと、電話線10mは長いよっていうツッコミも頂きました。
確かに長いですけどね。
ほんとは20mだけどねw
いままで問題なかったんだから今回は関係ないと思う…

めんどっちいけど、同じような内容でもう一回送信。
ぽちっとな。



7月31日。

再び返事が来る。
なになに…

この度お客様よりお知らせ頂きました情報を基に、モデム交換を承らせて頂きたく存じます。」




……

………

いや、違うんじゃないか?
どう見ても回線の問題な気がする。


さて、ここにもう一つモデムがあります。
今まで使ってたのはTE4000なのですが、実はDR202もあったりします。

いや、だって、12M用純正モデムのくせにまったく使い物にならなかったとは言え、やはりそこは純正品、返してしまうのはコワイです。
かといって、TE4000を返すわけにもいかず、やれ困ったなぁ…とやってたらこんな年月が!

そんなわけで家にあるDR202。
これでも何度かやってはみたんですが、なんか変なんですよね。

TE4000は低速で繋がるのですが、これはなんと1.5Mで繋がります。

が、

すぐ切れます。
一回目は5分くらい続くのですが、切れ始めるともうダメ。
繋がってはすぐ切れ、を繰り返します。
ただ、繋がってる時はちゃんと1.5M(実効1.3Mbps)で通信できます。
なぜ!?

さらに不思議なのが、どちらも上りは512k出てる事です。
なぜー!?




8月2日。

なんかものすごく遅い。
モデムのログを見ると、夜中の2時に切断して32kで繋ぎなおしてたらしい。

しょーがないな〜と思いつつ、再起動して繋ぎなおすものの、やっぱり32k。
何度やっても32k。
でも上りは相変わらず512k。

いよいよ末期か?



8月4日。

やっとこさモデム到着。
いえ〜い最新型!

と喜び勇んで箱を開けると、そこにあったのは…



DR202。



同じじゃないか!ヽ(`Д´)ノ
こんなんで直るわけないだろー!


と思いきや。

直りました。
なんで!?




〜考察〜



これで終わるとただの日記なので、なんでこんな事態になったのかをイロイロ考えてみようと思います。


モデムが来るまでに、暇つぶしでトーン情報などをイロイロ見てたのですが…、

これを見ると、NEXTが歪んでてISDNの影響があるように見えます。
でも、32kでしか繋がらないほどひどいようには見えません。
てゆか実際、RD202では1.5Mで繋がってるわけですし。

ほんとわけわかりません。

ちなみに、このときのモデム情報はこんなカンジ。

下り 上り
リンク速度 1536 512
インターリーブディレイ 4 1
インターリーブデプス 4 1
線路損失 52 25
ノイズマージン 12 -



モデムを交換して再度チェック。
すると…

こんなんでました!

がったがたですね(・ω・`;)


本来、これは山型というか台形というか、綺麗な形が出るのがベストなのですが、さすがに遠すぎるようです。
途中から減衰して小さな山がいくつもできるのは線路損失が大きい場合、らしいです。
そしてFEXTにたいしてNEXTが大きくえぐれてるのはISDNの干渉によるもののようです。

このときのモデム情報は、

下り 上り
リンク速度 3392 992
インターリーブディレイ 4 1
インターリーブデプス 16 1
線路損失 52 25
ノイズマージン 4 -

です。
こんな状態にもかかわらず、12M化した頃と同じ程度の速度が出てます。
ということは、昔から損失は大きかったしISDNの干渉もあった、ということです。




ではなぜ、今頃になってこんなワケのわからない不調が出たのか?
なぜ1.5Mサービスで安定しないものが12Mサービスで安定するのか?

あくまで私の私見ですが…


1.5Mの規格であるG.lite Annex C、これをやめてしまったのではないか?

いや、やめたって言い方は変ですかね。
低速ながら繋がってるわけだし。

イマドキのADSLは近距離の速度重視から遠距離の接続重視までG.dmt規格でカバーしているようで、1.5Mしか使えないG.lite規格はいまや絶滅危惧種。
おまけに新規加入はナシ。
こんなものに、あのがめついソ○トバンクやN○Tが(いや、あくまで私的なイメージですよ?)維持費をかけるとも思えない。

かくしてG.liteは追いやられ、これを使用しているユーザーは阿鼻叫喚の地獄絵図に…

な〜んちゃって。



ともあれ、NTT局かADSL回線業者が知りませんが、何かやったのかもしれません。
ソフトウェア的なのかハードウェア的なのかも不明。

いや、やるのはいいんですけどね。
やるならやるって、ちゃんと言って欲しいモンです…

幸いなことに、以前と比べてDR202が格段に安定しています。
安定性を求めて1.5M化させていた身にとっては、これがなによりもありがたいです。
古いやつとファームウェアバージョンは一緒なのに…謎です。

設定ファイルを書き出してみると、細部がけっこー違っています。
数値が違うとかでなく、以前あった記述がなかったり、新たに行が追加されてたり。
同じように見えても実は少し違うのかもしれません。



そんなわけで…

ADSL12Mの契約7年目にしてようやく速度と安定性を両立させることができました。
災い転じて福となす!?

と言うより…

契約と違うリンクのさせ方してたんだから、自己責任だろ
( ´∀`)σ)´Д`)


カスタマイズはほどほどに…



追記:
1〜2日に一回くらいの割合でリンクが切断されているようです。
TE4000ほどの安定性はないようです…。
がっくり。

追記2:
リンク速度3.6M達成!
一時的に、ですけどw
この事から、回線そのものは昔と変わってないようです。
また、途中もしくは近所でISDN回線を新たに設置した、と言うこともないようです。
やっぱり何かやったんだろうなぁ…。
ううん、知らないけど、きっとそう('∇')